『東方』の曲が何故飽きないのかちょっと考えてみた

リョウです。

音楽の人気も非常に高い『東方Project』。
僕自身も、10年近く聞き続けてます。

ふと、何でこんなにも飽きずに聞き続けられるのかと気になったので、5分くらい真剣に考えてみました。

その前に、東方の音楽がどのようにして作られているのかを見ておきましょう。

ZUN氏(通称:神主)が3時間で作曲

東方の音楽は、ゲームデザインからプログラミング、、キャラデザまで全てを担当するZUN氏によって作られています。

元々、ZUN氏が東方のゲームを作るようになったきっかけというのが、「ゲーム音楽を作りたい」だったみたいです。
それで、どうやったらゲーム音楽が楽に作れるのかを考えた時に、「ゲームを作ればいい」という発想に思い至ったそうです。

曲作りに掛けられる時間が少ない為、ZUN氏はなんと3時間ほどで1曲を完成させるとインタビューで答えていました。

「大体、1曲作るのに……そうですね、まあ、実時間では3,4時間なんですよ」東方 作曲 ZUN 時間

詳しくは↓の取材動画で見ることができます。

作曲を短い時間で終わらせることによって、他のクオリティを上げることができる。ゲーム全体としてのバランスを重視して、とのことです。

1週間とかもっと時間を掛ければより良い曲になると語っている通り、「ZUN's Music Collection」に収録されているセルフアレンジは圧巻です。
原曲ではループしていた部分から先に、新たな展開が用意されていて、1曲の物語性が増しています。

では、東方音楽の裏が分かったところで、飽きない理由についです。
音楽の技術的な面は分からないので、それ以外の部分に焦点を当てて考えてみました。

1.バリエーション豊か

まずバリエーションの豊富さですよね。
和洋折衷が織り成す多彩な曲の数々。

基本的にアップテンポをベースに、東洋の楽器(音)が用いられています。
中でも”ZUNペット”と呼ばれるトランペットの伸びのある音色は象徴的ですね(ZUNさんは吹奏楽)。
もちろん、場面によってはしっとりとした落ち着きのある曲も存在します。

このように音の幅があるので、ずっと同じような音を聞いて飽きるということが少なくなっています。

2.アレンジが多く出ている

ボーカル曲含めて、数多くのアレンジが作られているのも大きな理由だと思います。

僕自身は、ボーカル曲はほとんど聞かないので分からないのですが、インストだけに絞っても、とても聞き切れないくらいのアレンジがあります。

その中で個人的に大好きなのがDemetoriという音楽サークルのアレンジで、CDはここ10年の間に買った数少ない内のひとつです。

3.作品との親和性が高い

作品とのシンクロ率ですよね。
作品ごとに曲調が定まっていて、1曲を切り取って聞いてみても、テーマ性やストーリー性を感じることができます。

原作を実際にプレイして、ゲーム内で音楽を聞いたことのある人であれば、ステージ、キャラクター、弾幕との相性も相まって、より良いものに聞こえるはずです(東方の音楽に限った話ではないですけど)。

それらの要素が1曲1曲にさらなる色を与えてくれています。

 

これで全てではないと思いますが、大体こんな感じかなと思っています。
個人的に高速ピアノが好きなのでそれが多いのも理由かなと。

あとは、どの曲もどこか泣けるんですよね、儚さがあるというか。
それもまた、東方の舞台である”幻想郷”を体現しているのかも知れない。